長い歴史の中で築かれた野々島独自の文化
野々島ならではの見どころをご紹介致します。
ブルーセンターの裏山を登ると、赤い鳥居の熊野神社があります。
大巳貴命(おおなむち)が祀られ、この御神像の奥には厨子入りキリシタン仏があり、隠れキリシタンが拝んだものと言われています。
熊野神社の例大祭
毎年10月の体育の日の前日に行われるお祭りです。
こじんまりとしたお祭りですが、島の人たちの温かさがいっぱい詰まっています。
春の浦戸の名物「椿のトンネル」です。
熊野神社から東に山道のコースを進むと自生するヤブツバキに覆われ、トンネル状の椿の道になります。
花に囲まれた道も美しいですが、花が一面に落ちた道もまた風情があります。
道端には野仏などもあり、歴史を感じさせます。
椿のトンネルを抜け道路に出ると、正面に墓地の入口があり、そこに夜泣き地蔵と並んで六地蔵があります。
夜泣き地蔵は、子供の夜泣がなおると言い伝えられ、各家々ではこのお地蔵様にお願いしたそうです。
北向きに設置されていたことから、北向き地蔵とも呼ばれているそうです。
夜泣き地蔵を過ぎて小高い丘の上にはハーブ園があり、色とりどりのハーブが植えられています。
その向かいの北側の小道を下っていくと、ラベンダー畑が広がっています。
夏には一面にうす紫のラベンダーの花と香りを楽しむことができ、夏の浦戸の名物となっています。
これらの花々は野々島の遊休農地を利用して花で活性化しようと、ボランティアや学校の子どもたちの手によって植えられたものです。
また、ハーブ園付近は隠れた桜の名所となっています。
ハーブ園から南側に小道を下ると、美しい眺めの浜が見えてきます。
宇内浜(うねはま)と呼ばれる浜です。
青い空、波の音、風の音、潮の香り、全身で自然の雄大さを感じることができます。
ここには流れ着いた流木を利用したベンチが設けられています。
海を眺めながら静かにお酒を楽しむこともできます。
野々島を歩くといたる所に洞穴を見かけます。地元ではこの穴のことを「ボラ」と呼んでいます。
過去に防空壕や倉庫などに使用されたという話があり、そのまた昔に密貿易を行い巨万の富を洞穴に蓄えたという内海長者の伝説もあります。
実際のところ、いつ頃作られたのか?当初の目的は何だったのかは謎となっています。
現在、多くの穴は民家の倉庫や漁具の資材置き場として利用されています。
観音堂もそのひとつで多数の洞穴が残っています。
毎年8月14日に行われる花火大会です。
何もかもが島の人たちによる手作り。
海上に打ち上げられる花火は美しく幻想的です。